だいぶ時間が経ってしまいましたが、「合格への道 その2」を書いていきます。
仮免許試験では、実技試験でコースを完走できれば合格はもうすぐそこです。その中でも特に重要なのは 左折。どの車種でも共通して「左折を極めること」が合格への近道だと思います。
しっかり左に寄せ、縁石に沿わせるように曲がるのが基本。ただし寄せ過ぎると、右前輪が対向車線にはみ出してしまうので注意が必要です。試験官の採点を意識すると「ここはどうする?」という場面がいくつも出てきます。今回は、私が試験で気づいたポイントを項目ごとにまとめました。参考になれば幸いです。
※本記事は 2025年1月時点の神奈川県免許試験 に基づいています。
試験中に悩むポイント集
1. 乗車前の安全確認
- 車寄せ側から車両の前後を確認。焦らず落ち着いてやればOK。
- 車寄せと反対側はほとんどの人が確認していませんが、減点対象かは不明。
- 全く確認せずに乗る人もいますが、採点の扱いは分かりません。
2. ハンドルの握り方
- 普段通りで問題なし。特に指摘はありませんでした。
3. クラッチペダルの扱い
- 足は踏むときだけ乗せ、それ以外はペダルから下ろす。
4. 据え切り
- 減点はないようですが、試験官から注意されます。
5. ウインカーの出し方
- 構内は高速道路のような「本線合流」はないので、分岐は交差点扱い。
- けん引車・大特車:スタート後の本線合流時は、
- 時計回り=左ウインカー
- 逆時計回り=右ウインカー
- 大型車:坂道方向へ進む場合はウインカー不要。
6. どのギアで走る?
- スタートは2速、その後3速→4速→5速へ。
- 直線30m以上は4速、外周の指定速度区間は5速。
- S字やクランクは2速半クラ。3速で走ると指摘されることも。
7. 左側の水切りの上は走ってOK?
- 問題なし。ただし縁石には接触・乗り上げ禁止。
8. 左折時に寄せすぎると曲がれない
- 左に寄せすぎると、前へ大きく出ないと曲がり切れず脱輪の危険。
- 右前輪が反対車線に入ると逆走扱い。
- 大型トラックなら、水切り2本分(約80cm)を残せば余裕あり。
- 交差点30m前までに寄せる必要があるが、80cm程度で問題なさそう。
9. 坂道下りからのクランク(大型トラック)
- 坂の頂上付近から左ウインカー+後方確認し、少しずつセンターへ寄せて左折。
- 左折直前の大きな振りはNG。
- クランク侵入は可能でも、次のコーナーは曲がれないのでバックで切り返す。
- バック時は坂道側へ車体が出るので、後方確認必須。
10. 右前輪がミラーで見えにくい
- 首や背筋を伸ばして位置を確認。
- ハンドルを大きく切った時は特に見やすくなる。
11. 曲がってすぐの信号で停止線にかかる問題
- 先頭で待つ場合は、後部や運転席が反対車線にかかっても問題なし。
- 2台目以降で収まらない場合は、曲がる前に停止して待つ。
12. 後輪を確認するため顔を出してもいい?
- クランク・S字・バック時は窓から確認してOK。
- ただし、ずっと片側だけを見るのはNG。定期的に周囲全体を確認すること。
13. 踏切での確認方法
- 窓を開けて左右確認。
- 大型車はパワーウインドウが多いので、確認後すぐ閉める。
- 大特車は手動窓なので、立ち上がって開け、確認後に閉めて再度シートベルトを着用して発進。
- わざと大げさに耳を澄ます必要はありません。
まとめ
大型自動車の仮免試験は、単に運転技術だけでなく「どのように安全確認を行い、減点を回避するか」が大きなカギになります。小型車の免許試験とは違い、車体の大きさゆえの死角や取り回しの難しさ、そしてコース上の制約が一気にプレッシャーとなってのしかかってきます。
特に左折やクランクの進入は、教習所で習った「基本の形」だけでは対応できない場面も多く、自分なりに工夫して安全に処理する必要があります。大きく振りすぎない、寄せすぎない、ギア選択を間違えない――。そのひとつひとつの判断が、合否を分けると感じました。
また、試験中は「これは減点されるのか?」と気になることがいくつも出てきますが、実際には大きな違反や危険行為をしない限りは致命的な減点にはつながりません。焦らず、基本に忠実であることが一番大切です。
これから挑戦する方へのアドバイスとしては、
- 左折を徹底的に練習する
- ギア操作をコースごとにシミュレーションしておく
- 安全確認は大げさでも丁寧に行う
この3点を意識すれば、仮免試験はかなり合格に近づけると思います。
大型免許の取得は大変ですが、同時に普段の運転技術や安全意識を見直す良い機会でもあります。私自身も試験を通じて、「運転は車体を動かすだけではなく、常に周囲に気を配りながら全体をコントロールするものだ」と改めて感じました。